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「私、失敗しないので」と、言うのは当たり前

米倉涼子(42)主演のテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」が最終回を迎えて、視聴率が25・3%(関東地区)だったようです。

決め台詞が「私、失敗しないので」というので、どんな手術の前でも十分な下調べを行っていたノートを病院長が、見ていた場面が出てきました。

また「医者にとっては、ただ1回の失敗でも患者さんからすれば、唯一の失敗なのよ」と、以前の放送で若手医者に諭していた場面もありました。

失敗しないのは当たり前

私自身も手技・施術で失敗することは考えていません。 また、私が強く押したり、効果を上げるように施術することは出来ても、あえてやらないことも多々あります。

それが患者さんにとっての負担になると予想できることは、していません。 「もうちょっと、押してほしい」や「まだスッキリしないんですが・・・」と声かけされるときも、『やりすぎは逆効果ですよ、今日はここまでにしましょう』とお答えしています。

外科手術と違って、体表に傷つけることはないのでリスクは低いですが、細心の注意を払っています。患者さんの体力や、向上心、ケガや痛みの状態、次の通院日などを考えて今どこまでやるのか?を決めています。

また、それまでにかかった病気やケガ、手術や今の暮らしぶりを尋ねて、それらも考えます。 職業によって疲れやすい負担のかかりやすい部分が決まってくるからです。

 

「筋肉をつける薬はないですか?」『ないです(キッパリ)栄養摂って運動して休養することです』

私たちの“筋肉をつくる力”は、20代をピークに徐々に衰え始め、70代では約半分に低下してしまいます。

運動して栄養摂って、休養しましょう
運動して栄養摂って、休養しましょう

ご高齢の膝が変形しており、来年手術予定の女性から尋ねられました。

いま膝がまともに動かせなくて、自宅でも歩くのがおぼつかない状態です。 それで、膝の手術をすれば歩けるようになるかな?と希望をお持ちです。

そこで私が言いました。

歩くには、筋肉が必要です

『その筋肉は、自力で運動して栄養(食事も)摂って、休養しないとつきませんよ』と。

すると、運動するのは辛いと思っておられるので「薬や注射で筋肉が付かないでしょうか?」と、尋ねてこられたのです。

成長期ならともかく、中年以降になるとよっぽどの意識と意欲と時間を掛けてやらないと、筋肉が増えるのは難しいでしょうね。 私も、そうなのですが・・・

外科手術で膝は人工関節が入って、屈伸は出来るようになるでしょう。 でも、入院している間に確実に筋力は落ちます。それを少しでも防ぐためにも、手術迄に筋肉を蓄えておきたいものです。

手術後のリハビリテーションに含まれる運動と、その前の自主的な運動。どちらが楽か?

それは、その前の自主的な運動でしょう。

膝関節が変形していると、できる運動も限られてきます。椅子こに座って、太ももを引き上げる動きをする。そのときに、太ももに重しを乗せてやってみる。 上げるときに意識するのは、膝ではなくて下腹です。腹筋を使って太ももを、引き上げるようにしていくと効果的です。

椅子に座ったままで、足関節を回してみましょう。クルクルと回せないようならば、4方向に動かすところから始めます。

足指を足の甲側に反らす、次は足裏に向けて曲げる、そして内側・外側と4方向に動かします。その4方向を連続して繋げていくと、円の動きになっていきます。 この動きはふくらはぎの筋肉を使っています。

膝関節の半月板(軟骨)がすり減っているとき。片野整骨院ほっとひと息サロンです。

右膝関節を上から見たときの断面図
右膝関節を上から見たときの断面図

数十年前に《腰椎狭窄症》と診断されている70代女性。「いずれ膝が悪くなりますよ、気を付けてください」と、病院から言われていたそうです。

階段で転倒して右股関節をぶつけたり、実家の片づけに遠出した上に重いものを持ち運んで腰を痛めたり。 でもそれらも、通院されることで痛みが軽減していったときに起こりました。

ぴょんぴょんしたら、右膝がガクッと!

自宅で運動でぴょんぴょん飛び跳ねていたときに、右膝がガクッとなり痛くて動けないほどに。 整形外科に行ってX線検査で「右の外側半月板が半分以上無くなっています」との診断が下りました。

当院に見えた日も『歩くのも痛くて辛かった。バス降りてから、ここまで歩くのも痛いです』と話されていました。バス停から当院まで、1分の距離なのですがそれすらも痛いと。

そんな右膝の負担を少なくするには、足の内側(親指側)に体重がかかるのが自然ですね。 両方の足指を観察すると、どちらも外反母趾の傾向がありました。 そこで、外反母趾対策+右膝へのテーピングを施したのです。

すると膝の曲げ伸ばしでも痛みが無くなり、普通に歩けます。

MRI検査でも、半月板の損傷が明らかになる

数日後に整形外科でMRI検査を受けて診断が確定されました。やはり外側半月板が減っていると、診断されたのです。膝への注射は無くて、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を処方されて、痛み止め効果があるのでしょう。

手術や膝への注射以外に、どういう治療があるのか?

  • 膝へテーピング
  • 膝サポーター着用
  • 外反母趾対策(テーピング・サポーター着用)
  • 大腿部(太もも )の筋力強化
  • 腰椎狭窄症へ施術

半月板はほったらかしで自然治癒は難しいので、なんらかの処置は必要です。 手軽なのは膝へのテーピングですが、張り替える手間がかかるのとテープかぶれのリスクもあります。 また、効果的な張り方の工夫が必要。毎回当院でテーピング出来たら良いですが、そうもいかないときもあるでしょう。

膝サポーター着用は、耐久性や効果、費用を考えても一番やりやすいのではないでしょうか?

また外反母趾対策のテーピングもスマホ撮影で残してもらったので、ご自分でも引き続きやっていけます。

大腿部の筋力強化は、膝関節への負担を減らすためによく言われることです。 ですが、70代女性が筋力強化にやる気が出るかどうか? しかも膝が痛くない動きで、出来るのか? これは難易度が高くなります。

筋力強化は勉強と同じで、やる気と継続性が大事。自分が分からないことを頭に入れるのは頭痛のもとになるように、筋力強化も筋肉痛を引き起こします。 そして、大腿部の筋肉痛は膝の痛みと似通っているから『やっても膝の痛みが取れないから、大腿部を鍛えるのはイヤ』となりやすい。

とすれば、腰椎狭窄症への施術はどうでしょうか?

これも手術や痛み止め注射などを、行っていないならば効果が見込めます。 もちろん腰サポーター着用も効果があるでしょう。

全身の状態を見ながらの施術を進めること

この患者さんは、腰椎狭窄症が始まりの疾患でした。股関節と大腿骨(太ももの骨)の角度は年々変化していきます。 これは誕生したときから徐々に変化していくもので、異常ではありません。

股関節と比べると膝関節は小さいですし、不安定なポジションにあります。 また足関節は地面についている分安定性が高いのですが、膝関節は宙ぶらりん状態とも言えます。

人は誕生して乳幼児から思春期、青年時代へ偏って成長していきます。手足が伸びたり顔が長くなったりと、どんどん見た目が変わっていきますね。

70代にもなると、成長というよりはどれだけ安らかに毎日を過ごせるかが重要になってきます。大きく膨らんだ風船の空気が少しずつ抜けていくような感じ。張りのある体から、しぼんでいくようになっていきます。 そんな年代、状態のときに膝だけとか一か所に濃厚治療、施術をするのは患者さんへの負担となります。

負担が少なく癒し重点の施術をします

その患者さんの年齢や生活環境、仕事や日常生活に応じてどこを優先するかということです。思春期ならば、スクスクと成長することを第一にするでしょうし、青年期には安定な日々が過ごせることを重点に。 壮年では、その人の気力、勢いに応じた内容で、老年期では無理なく痛みが和らぐことを重要にします。

その患者さんにとっての『癒し』は、それぞれ異なります。 鍛えることが癒しに通じることもあるし、リラックスすることが癒しであったり、痛みが取れることが癒しに直結することもあります。

お一人を大切にみて、一番相応しい施術を提供するのが私の務めだと思います。

 

 

 

五十肩・腕の痛みは、どうしたらいいのでしょうか?

肩に鍼治療
肩に鍼治療

五十肩

このブログで書いていた患者さんです。 引き続き来院されています。かなり痛みも取れてきて日常生活にも支障がなくなってきたようです。

 中高年の人が悩まされる肩の痛み、いわゆる「五十肩」は、50歳代を中心とした中年以降に、肩関節周囲組織の退行性変化を基盤として明らかな原因なしに発症し、肩関節の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されている(広義の五十肩)。五十肩には特に誘因が認められないことが多く、ときに軽微な外傷の繰り返しの後に肩の不快感や疼痛で発症する。好発年齢は40~60歳代である。東北大学整形外科教室

この状況から痛み止めの注射を使うことも、鍼治療もすることなく改善してきました。4月からおよそ半年ですが比較的、短期間で良くなったと思います。長くかかる患者さんは1年から2年も痛みに苦しむこともありました。

五十肩はちょっとしたことがキッカケで発生します。私は専門学校時代の柔道で投げられて下手な受け身をしたことでした。それから腕、肩の動きが悪くなって、同期生が働いていた鍼灸整骨院に通いました。院長先生はトリプルライセンス!鍼灸・按摩マッサージ指圧師・柔道整復師という3つの国家資格保持者です。

そこで鍼治療や超音波治療でしばらく通いました。片側が良くなってきたら、次は反対側も痛めてしまいました・・・

両肩を五十肩になるという体験をして、肩を痛めて来院される患者さんの辛さが手に取るようにわかります。当院では鍼治療は出来ませんので、超音波や低周波治療、テーピングなどを使います。

痛みの中心を見つける

肩周辺の筋肉は、一部分が悪くなると他の部分にも伝わっていきます。風邪が感染するようなものです。他の部分に感染すると患者さん本人としては「どこが痛いのかわかりません」状態になります。そうなってしまうと、ちょっと厄介です。

それでも、根本的な個所は分かっているのですが。両手の親指と人差し指で肩を横側から挟み込むように持ちます。その挟み込んだ4本の指の中心にある部分。それが痛みの根本です。

その根本部分は、直接押さえることが出来ない位置にあります。そこに強い刺激を与えると、肩の痛みに分かりやすい効果が出ます。施術中は押さえられる痛みがかなり強いです。が、それを忘れるほどに、肩の痛みを抑えてくれるのです。

 

 

膝関節手術

膝が痛い
膝が痛い

左ひざを手術して人工関節の患者さんのお話です。

膝関節

1年前に外科手術を受けて、毎月1回は外科外来に通院されています。

手術した足のしびれは取れません

と執刀医から説明を受けたそうです。 膝を完全に屈曲することが出来ません。 ちょうどお皿の骨を縦真っ二つに切った手術跡が残っています。 膝を伸展 ・伸ばしきるのは綺麗にできるから、手術は成功しています。 あとはどこまで膝を曲げることが出来るか? 目安としては正座したいというご希望があります。

当院に通い始めて丁度1か月。週1回のペースです。 「この頃足のしびれがなくなりました!お医者さんからは『しびれは残ります』と言われていたのにー」と、おっしゃいます。

手術した部分だけでなく、反対側の足も動かすこと

執刀医からすれば、手術した足の状態が気になります。 実際にどういう状態の膝関節を手術して、どうなっているのかを一番ご存知ですから。

ところが私にはその状況は分かりません。 術前、術後のレントゲンなどを見せてもらうこともないですから、今の患者さんの状態を観察することです。 またお話を聞かせてもらうことです。

左足を手術したら、かばうために右足も悪くなることが多々あります。 ということは、右足をしっかりと意識して動かすことや、ほぐしてあげることが左足にもいい影響を生み出すことが予想されます。

片足だけ手術しているのに、両足ともに負担がかかっている状態。 手術はある面では【意図した外傷】です。 意図した外傷を乗り越えるには、反対側の足にも十分に頑張ってもらう必要があります。 それならば、反対側も動かしてあげたり、ストレッチをしてほぐしてあげましょう。

また、手術の影響は、その部分を支配している脳にも影響を及ぼします。 脳は直接触れてマッサージはできないので、そこへのけつをよくする施術をします。 首や肩、鎖骨のあたりをほぐしてあげるのです。

外科と整骨院の役割分担をします

整骨院では手術して病院でのリハビリテーションを、卒業している状態の患者さんをみます。そのときには、手術している部分だけでなく全身をみます。 外科などは、各臓器による専門可が進んでいます。脳・心臓・関節など、より専門的なことされます。

当院はそこまで専門的なことはできません。 が、患者さんを全体的にみることは出来ます。

そこが当院の長所ではないかと思っています。